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2011年11月

2011年11月 3日 (木)

「カーネーション」

毎朝、出勤前に「カーネーション」を見ています。

コシノヒロコ、コシノジュンコ、コシノミチコ姉妹の母であり、
2006年に92歳で他界されるまで現役のファッションデザイナーであられた
小篠綾子さんの半生を脚色したドラマです。

前作のドラマ「おひさま」同様に女性が市民権を得ていくストーリーでもありますが、
洋装・洋裁に人生を捧げていく主人公・糸子や師である根岸さんのセリフに
元アパレル社員だった僕はかなり思い入れや刺激を感じたりしています。

このドラマの放映以来、コシノ姉妹がそれぞれにTVで見かけることも多くなっています。

「デザインは若い人のほうが感性が優れていて、よいものをつくる」

私たちデザインにかかわるものを扱う現場ではよく皆が口にし、耳にすることですが、
70歳前後でいまも自ら図案を起こし、生地を裁ち、針をとる現役デザイナーの三姉妹を見れば、
そんな理屈は根拠のない嘘っぱちであることがわかります。

彼女たちと同世代で交流もあるタケオ・キクチ、菊池武雄さんも、
仕事のほとんどを若いスタッフに任せていても、その出来に納得がいかなくて
自らデザインルームでひき直された菊池さんのデザインにはとてもかなわない
という話題もほんの最近聞いた話です。

またデザインというものはそもそも「思いつき」でするものではありません。
私たちが心を動かされるデザインは配色やレイアウトの規則性の美しさがあるからです。
その基礎は勉強すれば誰でも身につくものです。

仕事も芸術も才能ありきだということも、世間では皆口々にそういいます。

「自分の才能は努力で引き出すものである」とコシノヒロコさんはおっしゃいます。

私たちはできないことをすべて「才能」のせいにして、
本当は才能を引き出すための「勉強」や「努力」を厭っているのではないでしょうか。

そんなこんなを思い巡せて、襟を正そうと毎朝思うきょうこの頃です。

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